教育改革はなぜ必要か
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この著書は、１９９６年から退職する２０００年３月までに高槻３中のなかま達と取り組んだ教育改革の実践記録である。不登校、「いじめ」
暴力、無関心など非教育的風潮が極度に高まり、当時の文部省も看過できないほど深刻な問題が山積していた。「ナイフ殺傷事件」の続発などもあり、これまでの教育のシステム、装置が機能しなくなっている、「なかま」づくりや道徳教育にも反応しなくなっている
そういう実態を踏まえて
教育の中身を変えて行く
単に子どもの価値観の変化に迎合するのでなく、少なくとも教員と生徒がコミュニケーションのとれる学校を作ろうと努力した足跡とその指導の指揮を執ったものの記録である。
このタイトルをみて、そのまま信じ込み、「あなたはそんなに変わり者ですか」と問いかけてきた人があった。パロデイーを理解できない人も困ったものである。
見なかったことにしておこうとか、聞かなかったことにしておこうという校長が周りに結構いた。
校長は双六の上がりではない。校長になって何をしたいのか、ビジョンを持たない教師に指揮官の資格はない。どんな渦中にでも飛び込むのが校長というもの。
子どもが反応を示さなくなっていても、百年１日の如く、代わり映えのしない取り組みをしていて何とも感じない教員、モンスターペアレントの餌食になるだけ、校長は放置できない。
現場指揮官とは何をするべきか、どうあるべきなのか、それを問いかけたかった。
今再度能力主義、競争原理で教育界が動き出している。それはそれとして、子どもの未来にどんなビジョンをもって取り組んでいるのだろう。
